
夏場の空調といえば、エアコンか扇風機というイメージが強いですよね。
一方で冬場の暖房器具は、選択肢が様々あって悩んでしまいます。
エアコン、電気ヒーター、電気ストーブ、こたつ、ホットカーペット、石油ストーブ、オイルヒーター、等々。。。
実際にはどの機器が暖房効率が良いのでしょうか??
本記事では、筆者がオススメしたい「石油ファンヒーター」に焦点を当てて、そのメリット・デメリットを解説していきます。
石油ファンヒーターとは
石油ファンヒーターに馴染みがない方に向けて、簡単に特性を説明します。
石油ファンヒーターは、内部で灯油を燃焼させ温めた空気をファンで送り出す暖房器具です。

そのため、燃焼させ続けるための灯油とファンの回転や点火・消火のための電力(コンセント)が同時に必要になります。
これが他の暖房器具との最も大きな違いです。
似た暖房器具として石油ストーブがあります。
こちらは名前のとおりファンは付いていません。
代わりに、灯油の燃焼熱を増幅させることで周囲の空間を温めます。
石油ストーブは電気がない場所でも使用可能です。
近年は、ファンヒーターも増えています。
特にセラミックファンヒーターが人気です。
電気のファンヒーターは、灯油を使わないぶん電気代が高くなります。
ここからは「石油ファンヒーター」に焦点を当てて、他の暖房器具と比較したメリット・デメリットを解説していきます。
石油ファンヒーターを使うメリット

石油ファンヒーターを使うメリットは以下の5点です。
・暖房能力が高い
・暖める範囲が広い
・即暖性がある
・移動させることができる
・加湿効果がある
これらについて、解説していきます。
暖房能力が高い

基本的には、電気よりも灯油の燃焼のほうが圧倒的に暖房効率が良いです!
日本の一般家庭向けに設計された暖房器具は、定格電力1200Wが上限になることが多いです。
(ハロゲンヒーターやセラミックヒーターは最大1200W出力が多いですよね)
1200Wの消費電力でも、石油ファンヒーターの暖房性能は超えられません。
200V電源を使用するエアコンで、やっと石油ファンヒーターといい勝負です。
電気を熱に変えるよりも、何かを燃焼させた熱のほうが効率が良い ということですね。
他の暖房器具よりも高い暖房能力が、石油ファンヒーターの最大のメリットです。
暖める範囲が広い

石油ファンヒーターは前述のとおり暖房能力が高いため、部屋全体を暖めることができます。
また下の表にあるように、部屋全体を暖めるだけでなく、温風で身体を直接温めることもできます。
| 暖房器具 | 部屋を暖める | 身体を温める |
|---|---|---|
| エアコン | ||
| 石油ファンヒーター | ||
| 電気ファンヒーター | ||
| 石油ストーブ | ||
| 電気ストーブ | ||
| オイルヒーター | ||
| ホットカーペット | ||
| こたつ |
暖房能力はエアコンと変わりませんが、局所的にも暖をとれるのが石油ファンヒーターの強みですね。
即暖性がある

近年の石油ファンヒーターは、1分以内には点火して温風が出始める機種が多いです。
ひと昔前の石油ファンヒーターは、点火に時間がかかる印象がありました。
そのため電気ストーブやセラミックファンヒーターと同じように、部屋が暖まる前にまずは身体を温める といった使い方も可能です。
エアコンの場合、暖房能力は高いですが温風が出始めるまでに3分~10分程度かかります。
そのため即暖性の面でも石油ファンヒーターに優位性があります。
移動させることができる

これは当たり前のことですが、石油ファンヒーターは移動させることができます。
灯油とコンセントさえあれば、他の部屋でも半屋外でも使えます。
エアコンなどの強力な空調機器は、工事が必要で動かすことはできません。
パワフルさと可動性を兼ね備えているのは、実は凄いことなんです。
加湿効果がある

石油ファンヒーターの灯油が燃焼する際、同時に水蒸気が発生します。
それによって、少しですが加湿効果があります。
基本的には暖房器具で室温を上げると湿度は下がってしまいます。
そのためエアコンなどは暖房能力が高い分、ひどく乾燥したように感じてしまいます。
石油ファンヒーターは、部屋を暖めながらも乾燥を和らげることができます。
これは電気で動く暖房器具にはないメリットと言えますね。
石油ファンヒーターのデメリット

石油ファンヒーターのデメリットは、以下の5点です。
・給油に手間がかかる
・灯油代のコストがかかる
・ニオイが発生する
・デザイン性が乏しい
・ヒーターの取扱い方法にクセがある
基本的にはどれも灯油を扱うがゆえのデメリットですね。
これらについて、解説していきます。
給油に手間がかかる

思っているよりも頻繁に給油が発生します。
石油ファンヒーターをメインの暖房器具として使う場合、1週間もしないうちに本体タンクの灯油を使い切ってしまいます。
そのたびに寒い庭に出て本体タンクに灯油を移し替える必要があります。
家に灯油を保管しておく必要もあります。
ガソリンスタンド等に給油しに行く手間も発生しますし、灯油缶を保管しておくスペースも必要となります。
また灯油は引火性の高い危険物に指定されています。
そのため、こぼれないように慎重に取り扱う必要があります。
こぼしてしまった場合はニオイも残るので、後処理に手間がかかります。
灯油代のコストがかかる

石油ファンヒーターのランニングコストは、9割が灯油代です。
(電気代は1ヶ月に数百円ほど)
使用環境にもよりますが、一日8時間リビングで稼働させる場合、1ヶ月の灯油使用量は50~60Lほどになります。
1Lあたり120円で計算すると、1ヶ月の灯油代は6,000~7,200円です。
ちなみにエアコンの場合
PanasonicのHPによると、リビング用エアコンの暖房にかかる電気代は、1カ月で6,870円~8,544円がめやすとされています。(2025年3月時点)
そのため、灯油代がかかることは難点ですが、他の暖房器具に比べて高コストとは一概には言えません。
ニオイが発生する

石油ファンヒーターの点火・消火時には灯油臭が発生します。
燃焼し始めるとニオイはだんだん消えていきますが、数分は部屋の中に灯油臭が漂います。
これは筆者の体感ですが、
スタンダードな機種では5分~10分ほど
ハイグレードモデルでは2分~3分ほど
点火・消火時のニオイが残る印象です。
近年では灯油臭が抑えられた機種が多く発売されていますが、やはりゼロにすることは不可能です。
デザイン性が乏しい

近年、部屋のコーディネートに溶け込む電化製品が増えてきています。
それに比べると、石油ファンヒーターはまだ少し古臭い印象を覚えます。
そのため「部屋に置く家電のデザインにはこだわりたい」という方にはあまり選択肢がないかもしれません。
一部のハイグレードモデルでは、以下のような近代的なデザインもあります。

画像引用元:コロナHP
ヒーターの取扱い方法にクセがある

安全に使用するため、以下のような使用上の注意点があります。
1点目に「3時間で自動消火」があります。
石油ファンヒーターは、消し忘れ防止のため何も操作しなければ3時間後に自動消火されるように設計されています。
これはJIS規格で定められており、どのメーカーでも同様です。
そのため、稼働させ続けるには3時間ごとに延長ボタンを押す必要があり、不慣れな人にとっては面倒に感じることもあるかもしれません。
2点目に「換気の必要性」があります。
石油ファンヒーターを使用する際は、1時間に1回ほど部屋の換気をすることが推奨されています。
灯油の燃焼で空気中の酸素を消費するため、万が一の事故を防止するためです。
狭い部屋や気密性の高い家などでは注意が必要です。
3点目が「保管する際のメンテナンス」です。
石油ファンヒーターを保管するときは、本体内部に灯油を残さないことが望ましいです。
本体内部に灯油が残っていると灯油が劣化し、次回使用時の故障につながってしまいます。
またポリタンクに余った灯油についても、直射日光の当たらない涼しい日陰で保管しなければ不良灯油になってしまうことがあるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
扱いにクセのある石油ファンヒーターですがその分メリットも大きいですね。
「リビングがなかなか暖まらない」
「エアコンの乾燥や床冷えが気になる」
という方には非常におすすめです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



